脳神経外科の10年目の私が転職を考えた理由
私は、卒後10年目の脳神経外科専門医です。
大学病院やその関連病院で勤務してきました。
これまでの病院では休みがほぼなく、月に1日ある程度で、夏休みや冬休みもとるのに気を遣うような環境でした。
結婚して子供が生まれてから、プライベートの時間を大切にしたいと思いながらも、
脳神経外科専門医としてスキルアップも求めたいという葛藤を抱くようになりました。
子供が入院して家庭環境が大変になったことをきっかけに、自分で動いて環境は変えようと思い、
プライベートの時間も取れるような病院への転職をタイミングを見計らって行うことに思い立ちました。
次の転職先で求める条件
私は、週4勤務で休日も確保できる体制の病院を希望しています。
診療科は脳神経外科で、年収の希望額はなく現状とほぼ同じであれば良いと考えています。
また、転職は大きなイベントであるため、前のめりになって焦ってはいけないと考え、1年程度の期間を設けて転職活動をしているという状況です。
ただ、闇雲に転職活動をすればよい、というわけではなく、まず転職するべきかどうかという前提となるところから改めて考え、転職する場合、どんな条件を大事にしたいかというプロセスを経ることが大事です。
そのあたりから考える中で、私は転職した方が良いということを再認識し、診療内容やON/OFFがしっかりしている環境、という条件を軸に進めることに考えがまとまりました。
自分の頭がすっきり整理されて、転職活動に前向きになることが出来たと思います。
私の転職先の条件
- 診療科は脳神経外科
- 週四日の常勤でしっかり休日を確保できる。
- 年収は現状と同じ水準でOK
医師の転職で転職サイト・エージェントを使うメリット
転職サイトを利用するメリットとしては、病院との交渉でエージェントの方が中に入ることから、
自分1人だけでは言えないことも交渉してくれるという事が大きな点だと思います。
またエージェントの方は多くの病院と交渉していることから、一臨床医が知り得ない病院間の比較もできることも大きなメリットだと思います。
医師が転職で転職サイト・エージェントを利用するメリット
- 病院との条件交渉で間に入ってくれる
- 転職サービス側でしか分からない各病院の情報が入手できる。
一方で、エージェント個人の能力によって病院選びや交渉の結末が大きく関わってくると思うため、
転職サイトには、優秀なエージェントが多く存在して欲しいと思っています。
実際の病院のニーズや背景などがわかっておらずに、勤務条件だけを並べてもそれは転職してから苦労する可能性があると思います。
そのため、良い転職サービスというのは、求人先の病院についてどれほど分析して、
相談者の医師の希望と合致するかどうかということを見定めてくれる事が求められるのではないかと思います。
良い転職サイト・エージェントの条件
- 優秀な担当者が数多くいること。(担当者によって、転職先の病院の提案力や条件交渉力がまるで違ってくるため。)
今回登録して医師転職サイト・エージェント
それでは、今回登録した医師専用転職サイト・エージェントを紹介します。
今回私が転職するにあたって登録したのは、
- M3キャリア
- jmc転職エージェント
この2つです。
M3(エムスリー)キャリア|医師転職サイト体験談
私は今回、週4勤務で休日も確保できる体制の病院を希望しました。
診療科は脳神経外科で、年収の希望額はありませんでしたが、現状と大きく変わらなければ良いと考えていました。
エージェントの方は、私の提出した学歴や職歴、希望条件などのヒアリングシートを一通り確認したのちに、何を重要視するかということをしっかりと確認されました。
すると、私の優先順位は、診療科や勤務日数、休暇が取りやすい事が高く、年収は低いというようにまとまりました
。ただ、手術もしたい気持ちはあるので、チーム制の診療で柔軟に対応できそうな病院であることも希望として伝えました。
わがままな条件であると自覚していましたが、週4であれば常勤採用で問題ないだろうということ、
希望する地域内でこれまでの実績から候補をいくつか挙げて、大まかに各病院の特徴のまとめを教えていただきました。
その上で、希望条件での勤務の受け入れに脈がありそうかどうかということを病院のニーズや背景などから教えていただき、交渉の余地があるということをおっしゃっていました。
思い切って相談してみるものだなと感じました。
ただ、前のめりになって転職後に後悔しないように、慎重に交渉は進めてみたいと思っています。
担当のエージェントの方は話しやすい雰囲気の方で経験も豊富な印象を持ちました。
エムスリーキャリアは業界大手の企業であることから豊富な実績を持っているのだろうと感じました。
また同時に、スポット勤務のサイトも案内されましたが、この求人情報ページは検索しやすく作られていると感じました。
JMC|医師転職エージェントの体験談
今回の希望勤務先は秋田での求人を相談しました。
M3キャリアの方もJMCの方も、地方の求人数は少ないことは認めておりましたが、医師不足なので交渉しやすいということは話されていました。
m3キャリアもJMCも大都市圏での転職であればとても情報量や求人数からいっても有用だと思いました。
会社の規模からすると、求人数はm3キャリアに軍配が上がると思います。
ただ、JMCでは、常勤の未公開求人が大多数であるということを転職エージェントが言っていたので、そこに期待したい部分もあります。
また、2社のサイトで求人広告の見やすさもm3の方が操作性は良いので、HPの使いやすさもm3キャリアがオススメです。
転職エージェントの質・レベルはJMCの方が上回る印象を持ちました。エムスリーの転職エージェントも優秀だと思いますが、
JMCの転職エージェントの方が経験や実績が豊富であると感じたからです。
JMCの方は、秋田について非常に詳しく、地域特性や病院のニーズなども熟知されているようで、その話しぶりからは心強さと安心感が得られました。
履歴書の書き方の指導も熱心に行いたいと話されたことも興味深いと感じました。
また、JMCの会社説明もされていましたが、転職エージェントは一定の実績をもった人だけが行なっているとおっしゃっていたのも印象的でした。
jmc転職エージェントはどんな人におすすめ?
前述のように、大都市圏ではどちらの転職サイトも情報量は多いため大きな差は無いと思います。
その点で、m3キャリアは求人数が多いことから、大都市圏での転職を考えている人にとってオススメできると思います。
また、m3キャリアのサイトは公開求人の検索が使いやすいと思うので、非常勤やスポットの求人では、m3キャリアがオススメしやすいと思います。
一方で、JMCは転職エージェントが経験豊富で実績のある人ばかりであるということですので、
地方で常勤の転職を考えている人にオススメ出来るのではないかと思います
地方は医師不足の地域が多いと思いますが、転職エージェントが転職医師側の希望条件に沿って
、病院と労働条件について交渉して求人を作ることも可能であるという話がありました。
に実際の労働環境がどうかアフターサポートもしているということも安心感につながると思います。
医師転職サイト比較|M3とJMCでどちらが良かったか?
今回m3キャリアとJMCの2社を比較すると、現時点では、
で常勤求人を探す私としてはJMCの転職エージェントに期待したいと感じています。
理由は、より経験が豊富であるという印象を持ったことや、転職に関する準備に際して細かな気遣いやケアをしてくれたことが挙げられます。
一方で、医師転職にとって重要なものは、転職サイトよりも転職エージェント個人の能力なのではないかとも感じています。
転職エージェントが病院選びや交渉を行うため、転職エージェント個人の交渉力が鍵を握るのだと思います。
つまり、優秀な転職エージェントに巡り会えるかどうかが大きな問題ではないかと考えています。
利用者側としては担当者の能力は評価しづらいという問題点があると思いますので、その転職エージェントの経験年数や実績・PRポイントなどを知りたいものだと感じました。
少し電話で話しただけでは転職エージェントを信頼できない点もあります。
そのため、転職に際しては、1年くらいの準備期間を設けて、転職サイトを複数登録して、複数の転職エージェントに相談していく、という経過を進めて行くことでが懸念している部分は緩和できるのではないかと考えています。
これから転職を考えている医師の方へ
転職サイトはweb広告が非常に多いため、私は当初そのボタンをクリックすることに抵抗感がありました。
しかし、転職サイトを実際に利用した印象としては、病院を異動する場合には、
転職サイトを利用しない手はないと考えるようになりました。
なぜなら、まず自分の現在の待遇などが客観的に捉えられる事ができます。
さらに、自分の希望が通った上で、より良い条件の病院があることに気付かされるということが驚きなのです。
大学の医局に属している先生もそうでない先生も、利用された事がない先生方には、一度でもお試しになることをお勧めしたいと思います。
また、転職サービスを使う決心を持った先生方には、思い切って自分の希望する全てをエージェントの方に話してみることをお勧めします。
私が大学病院で働いていた時代では、脳神経外科で週3?4勤務というのはありえないと勤務条件だと思いましたが、世の中にはそれが可能な病院もあります。
一臨床医の知識よりもエージェントの方がいろんな病院を知り尽くしている点は見逃せません。
優先順位をどう決めるかは先生方個人の考え方次第なので、それをきちんと整理して交渉に臨まれることをお勧めします。